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令和6年度の市の予算について 第2弾

羽村市は、令和6年度の当初予算について「持続可能な未来につなぐ予算」を掲げ、三つの投資を行います。

当初予算について、新年度に進められる特徴的な事業をキャッチし、全4回の構成で情報をお届けします。

第2弾は「地域の強靭化対策への投資」についてお知らせします。続く第3弾は子供たちへの投資、第4弾は総評とし、順次更新(不定期)していきます。
※第1弾は「行政のデジタル化への投資」を記事にしました。第1弾の記事はこちら

■災害・危機管理対応力の強化

事業内容
その1 想定浸水深表示板(まるごとまちごとハザードマップ)の新設

【対象地域(洪水浸水想定区域内)】
 清流地区、羽中四丁目、羽加美四丁目、玉川一丁目、玉川二丁目
【設置箇所】
 30箇所程度

その2 専門人材の任用
防災・危機管理に関する高度な知識や経験をお持ちの方を、一般職の任期付き職員として新たに任用します。

その3 災害用備蓄物資、災害対策用備品の充実
令和5年4月1日現在の市の災害用備蓄状況については、市の公式ホームページで公表されているとおりです。市は、ここから更に物資・備品を充実させていきます。

池沢チェック
市は「令和6年能登半島地震の甚大な被害を我が事として捉える」として、地域の防災・減災力の一層の強化に力を入れる方針です。特に、物資・備品については、2024年3月議会において、野崎議員・櫻沢議員と連動した一般質問をしたところです。私からは、地域特性を考慮した備蓄を提案したところ、市から「羽村市はコンパクトなため、状況に応じて物資・備品の移動が可能」という趣旨の回答がありました。
いずれにしましても、備えを手厚くする方針は、震災時の市民の安心感の向上につながる点において評価できます。

■公共施設の長寿命化を図る

【事業内容】
老朽化した公共施設の内外装や設備等の更新を行います。
羽村市公共建築物維持保全計画や耐震診断の結果に基づいて長寿命化を図ります。なお来年度には、福祉センターやスポーツセンターの空調設備等改修工事(実施設計)が予定されています。

【令和6年度の対象施設】
 ・東児童館(実施設計):児童館空調設備等改修工事(工期:5月~1月)
 ・消防団第5分団車庫(実施設計、工事):外壁等改修工事(工期:5月~2月)

池沢チェック
ところで、羽村市は公共施設が多いと感じたことはありませんか?
それもそのはずで、羽村市が保有する建築物は152施設もあり、延床面積は約 14 万 9,000 ㎡です。(令和6年3月末現在)
そして、市民一人あたりの延床面積は、多摩26市のなかで最大(公共施設の延床面積の比較)です。この件については、公共施設等総合管理計画(令和6年3月改定)にも関係してきますので、人口減少や財源の縮小等を考慮した更新計画となっているか否か、引き続きアンテナを張ってまいります。

■水道管路の整備

【事業内容】
老朽化した管路にかわり耐震性のある管路への更新等に取り組みます。
水道・下水道の整備については、会派の仲間である「櫻沢ひろと議員」が昨年度に調査・研究を深めており、市に対して真摯な姿勢で、質問や討論等を重ねられています。

池沢チェック
羽村市の水道管路の耐震化率は、近隣市に比べて著しく低くなっています。そのため、現状のままで大規模な震災が発生した場合、市内の各地で断水が生じることでしょう。そのような事態を招かないためにも、市は、耐震化計画を立て、水道管の耐震化工事を進めているところです。
今般、水道使用料の見直しがありましたが、その一因には、そのような背景もあります。当然、安い料金設定の方が好ましいですが、日常生活や避難生活に影響が大きい「水」に関する課題であるため、議会としても、やむなく値上げを承認しました。なお値上げ後の料金ですが、幸いにも、東京都の水道料金よりも安価な設定となるよう抑えられています。

第2弾は以上です。この他にも様々な取り組みが予定されていますので、議員の一人として、市政をチェックしてまいります。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
羽村市議会議員 池沢あつし

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